1995年1月17日、関西エリアでは阪神淡路大震災という驚くほど巨大な震災に見舞われました。困難を極めた人命の救出活動は、今でも鮮明な記憶として残っています。
それを機に「危機管理」という言葉が急速に浸透しました。 日常生活と突然の危機は隣り合わせに存在する。そのためにも自分の安全は自らが確保すべきという声もあがりました。そのような声のなか「レスキューハンズ」ブランドは生まれました。
日本における安全対策はどれだけ変わったでしょう。
私たちは近年、ヨーロッパの「安全・衛生ユニフォーム」の国際的展示会へ参加しました。そこでヨーロッパの日常生活にあふれる安全意識と、各国が設ける「安全基準」の高さに驚かされました。レスキュー隊に限らずドライバーや警察官・作業員のユニフォームや通学用の子供服に至るまで、認識性能に優れた反射材が当然のように使用されています。これは夜間や暗い場所での事故や防犯にも高い効果を発揮します。
その視点から日本を見ればどうでしょう。「先進国」と呼ばれているにもかかわらず、ヨーロッパやアメリカのような安全基準が現時点で明確にはありません。レスキューハンズが考える満足して活動でき日常の生活の中でも着用できる製品開発や欧米にも劣らず、安全確保を充実しデザインも追求します。
私たちは「日常生活にもっと身近な安全」をコンセプトに、レスキューハンズの開発に着手。初回コンセプトモデルとして防災携帯装備として、VESTシリーズをリリースしました。ジャパンレスキューの救助活動服開発に着手し、海外の救助・2009年山口県の土石流災害の救助活動など装備として、高い評価を得ました。
これらレスキュー現場の第一線で着用されるプロユースの他、普段の生活で日頃から愛着していただけるタウンユースラインも同時に開発中です。安全管理に対する意識は、日本でも確実に高まっています。このとっさの時に身を守るセキュリティウェアを通じて、私たちは「安全が普通の日常である生活」をコンセプトに提案し続けます。